職場で自◯未遂を起こしてしまったので精神科に行ってきた!
院内の待ち合わせ室は意外と広くて、雑居ビルの中だったからか病院っぽくなく、事務的・システム的に呼び出しが進んでいく感じが役所みたいだった。
精神科と言うと冷静でいられない狂った人たちが行くところで、俺みたいな中途半端に異常な人間は門前払いされるような場所だと偏見を持っていた。けど待合室をサッと眺めるとみんなきちんと間隔を空けて椅子に座って、独り言も言わず健康に見える人たちしかいなかったのが驚きだった。ああ、俺でもここに来てよかったんだなって。
受付を済ませると呼び出されるまで待機。初診だが問診は事前にwebで済ませたので何かを記入することはない。口頭で説明すると相手に遠慮して自分の言いたいことを飲み込んでしまう悪癖があるので事前にwebで済ませられてよかった。待機時間は30分ほど?それから別室へ案内され白衣の男女と個室で対面する運びになった。
俺の前にはPCで顔が隠れた女性、その右に俺に話かけてくる男性。女性は話すことはなく常になにかをキーボードで入力していた。男性が「自分の症状が病的なものか診断して欲しいと入力いただいていますが、web問診の内容を確認した結果、あなたは適応障害です。」と単刀直入に回答してくれた。入力フォームの文字数限界まで書いたので事前に読んでくれたのはありがたかったし信頼できる人だなって思えた。ああ、そうか鬱ではなく適応障害なのか俺は。よく分からんけど。
そこから普段どんなストレスを感じるかなど簡単な質問をされた。そのあと職場に出す用の書類を作るかどうか聞かれた。俺はそれがどういうものなのかよく分からくて質問したところ、会社へ環境の改善を求めるもの・休職のお願いのものの2種類のどちらかを発行してくれるらしい。正直休職できるものならいくらでもしたい気持ちだったが、こういうときに欲求よりも社会性を重視した選択をしてしまう。なので、すぐに休むのはマズいよな…と思い環境改善の方の書類をお願いした。このお願いもください・やっぱいいですと回答を3回くらい繰り返してしまった。こういう時に相手を煩わせたくなくてとりあえずで遠慮してしまう性格だけど、ここで「要らないです」って言っても俺の環境は何も変わらないなと思い発行してもらうことにした。貰えるものは貰っとけ!!
待合室に戻ったとき、「どうして俺は休職用の書類を発行してもらわなかったんだ」と強い後悔をした。一昨日、俺は友人に「俺ゼッテー休職してみせるから!」とか息巻いていたのに…。いざとなると自分の意思を通すことよりどうした方が無難なのかという選択をしてしまう。しかし!そんな俺にも幸運が舞い降りた!震えるスマホのバイブ、Gmailから駿河屋の入荷通知、そこには「Hearty Breakers」の文字!!これは俺が一番大好きな同人ソフトサークル「フリー肉」が参加しているToHeart2の脱衣シューティングゲームではないか!!これは私欲に負けず正しい選択をした俺へのご褒美ということなのだろうか。ありがとう運命。金額が足りず送料がかかってしまうが先に誰かに買われるより10000000倍マシなので即刻購入。唯一同人誌があった魔法遊戯のピピンちゃん本と一緒に購入した。
こっから採血。普通に完了。再び待合室に戻ると簡単な心理テストを受けることになった。回答のためにタブレットと真っ白い紙と鉛筆が挟まったバインダーを渡された。白衣の人から「この紙に木の絵を描いてください」と説明された。あ!これどっかでみたことあるやつ~!ホントにあるんだ!!木の描き方で心理状態が分かる的なやつだと知ってはいたが具体的にどうこうというのは覚えていなかった。さあ描くかという段階でシンプルに自分の描いた絵が他人に見られるのが恥ずかしかったので紙の上部に小さすぎない程度の大きさで木の幹を描いた。ん?木ってどうやって描くんだろう。枝の分かれ方ってどんな感じだった?木を描けってことは葉は描かないほうがいいのだろうか?これで木だと分かってくれるだろうか…下に「木」と文字で描いておくか……。と描きあげてみたのが実際こんな感じだったと思う。採血などと同様に結果は2週間後の再診で分かるみたいなので少し楽しみだ。
その後、簡単な面談みたいなのがあって聞きたいことや不安はないかなど聞かれた。とりあえず職場にアクションをしてもらう以外に解決する手立てがないような医師の回答だったので再診のときに休職したいと思ったらお願いする予定です。と回答した。
会計はすぐに呼び出しがあったのでストレスがなかった。精算もなんと自動だった。お値段はほぼ1万円。そのうち4900円はお願いした書類の代金だった。多分声に出ていたと思うが、その場で「たっか!」と言ってしまった。これでなんの効果もなかったらイヤだな~。精算を済まして帰った。やけに乾燥していて自動販売機もなかったので口がカピカピだった。
職場以外ではその気の兆候がほぼ現れない以上、今後の精神状態はまったく予想がつかない。適応障害だと医師に認めれもらえたことで好転するのだろうか。それとも4連休の後の仕事で精神が破壊されるのだろうか。正直現場の人間を総とっかえ&ルールの全見直しが入らないとあの場所で働き続けることは絶対に不可能なので、いち早くあの場所を脱出したいものだ。