いやすごすぎる。なんなんだこのエロ漫画は。

途中に入る6pの小説パートがすばらしい体験だった。
読んでるとありありと情景が浮かんでくる。文字から自然に情景が頭の中でイメージされて、するする読み進められた。こんな読書体験は初めてだった。光る凧…。
最後の最後、ちんちんから宇宙を挟んでおめこに精子の橋が架かってるシーン。この物語にぴったりなエモいシーンだった。ぱっとみただただ卑猥なだけなのに…。
くえんと再会する条件に「自死を選ばなかった場合に限る」とあって、「俺も寿命を全うすれば、見ただけで射精してしまうような超美少女と結ばれる可能性がある!?」と思うと不思議と死にたくなくなった。この漫画には人を救う力がある。
真男とのメッセージが学生時代と同じノリですごい良かった。実は最後の方まで"さだお"だと思ってた。
にしても30代の鬱屈とした中年像は見ていてすごいしんどい。隣の人が難なくこなす仕事を頑張って自分がこなしても自分を褒められないとか、自分にできないことを知ることが辛いってグサグサくる。とはいえこの作品は中年を腐して終わるような作品じゃないんだ。
橘は一貫して醜男として描写されてる。ずっと。
にしても!中学時代の小さな島!海!気の置ける友人!麦わら帽子と白いワンピースの女の子と過ごす夏!最高過ぎる。読んでるとノスタルジーを感じる。この気持ちも久々だった。
おばさんのフェラ描写すごいんよね!(字面もすごい)ちゅちゅちゅちゅちゅがまあ最高ナンすね!やっぱ擬音ってくそエロいっすよ。精液飲んでいい/いけんからの流れがエロすぎる。一番エロかった。口内射精してベロキスしてみたい人生。
橘のちんこが大人サイズじゃないのもなんか良い。
「ちんこの先だけが真実を知っている」ってあたりの勢いもいい。辻斬りレイプ。
セックスもセリフがいっさいないのは語り部が居ないからか…。クライマックスって感じでいい。
タオルが敷いてあったってとこ一番泣きそうになった。
台風の日に外にでてしまうってとこ良い。根から善人なんよ。そのおかげで犬が救われた。2重の意味で。
回収が丁寧すぎる漫画なん。企業群の話が真男からでたとき「どんだけ風呂敷広げんだよこの漫画!」とね。全部必要な要素でエグい。
真男のスペックがチートすぎる。

読むのに3時間半かかったのでこの日は何も出来なかったがマジで得難い経験をしたよ。興奮して中々眠れなかった。なぜか目覚めも良かったし。
ちゃんと全部読んで良かった。

翌日にいい/いけんのパートで抜いた。

これきっかけに他の作品とかも読んだ。
天国への道が好きだ。
イントロからタイトルまでの流れが美しすぎる。ここだけでいつも泣きそうになる。少年の旅っていいよな。にしても親の顔の演出がにくい。子にとって見えづらい表情がぼやけてる。
「自殺は社会からの殺人だ!」に続く「そうでないと悲しい」というセリフが胸の奥にまで響いた。たぶん死ぬまで忘れない。
絵描きおじさんが再登場したあたりから完全に意味が分からなかったけどすごい好き。
おばあちゃんの代わりなんて誰も言わなかった。ってとこも純粋で美しいんだ。この感性。
いつまでさんも続編で救われててよかった…。
ストレッチマンはマジで意味わからんかった。
まだ未読の作品もあるのでいつか読みます。

今まで読んだ作品に共通して感じるのは「生命」というテーマ。
人生は不平等かもだけど、命は等しく尊い。
そういうことを伝えてくれてる気がする。
とにかく生きる力が湧く作品。かつ、訴えかける力と漫画としての練度が非常に高い。最高。