未だに再販版でも1万円を超える同人版月姫。
さらにはクーポン付き半月版や体験版フロッピーなど非常に高価なコレクターアイテムが数多く存在する作品だが、その同人ゲームの同人ゲームにも高い価値が付いている作品がある。
それが表題の妹姫だ。
2024年1月31日時点の情報は以下の通り。
【駿河屋】
中古 - 100,000円
買い取り - 40,000円
https://www.suruga-ya.jp/product/detail/186004394
中古(傷あり) - 55,800円
https://www.suruga-ya.jp/product/detail/186088889
【メルカリ】
中古(状態良) - 250,000円
https://jp.mercari.com/item/m45001777854
買い取り価格が4万円を超えている時点でただの同人ゲームではないことが伺える。
しかし、メルカリの25万円はいくらなんでも高すぎる。明らかに異常な価格設定だ。
そして、傷ありの5万5千円、これが今回私が実際に購入した値段になる。
傷ありといっても多少ケースにひび割れが入っている程度で、ゲームをプレイするにあたってはなんの問題もなかった。
それにしても、なぜこのゲームはこんなに高いのだろうか。結論から言うと分からない。ゲームをプレイした上でも結局わからない。
元々同人ゲームである以上、流通した量が少ないのは当然だが、それだけでは到底この価格にはならない。本当になんでこんなに高いんだろうか…。
この記事を見ている人は恐らく「月姫 妹姫」で検索してたどり着いたのだと思う。どうしてこのゲームがこんな価値がついているのか知るためにせっかく来ていた頂いたのに答えを用意できず申し訳ない。
その代わりといっては何だが、「どういうゲームなのか」という問いには回答ができる。
こんな零細ブログにヒットしてしまうほどこのゲームに関する情報はネットに多くはない。私も何度も検索をかけたが、ゲーム内容の情報までは見つけることが出来なかった。今回せっかく購入することができたのだから、情報をネットに残してほんの僅かな誰かの役に立ちたい。
本題に入る前に私の月姫歴について話させてほしい。
当然ながら月姫は既プレイ(もちろん同人版)、歌月十夜に関しては現在プレイ中だ。なぜプレイ中かというと妹姫をプレイするために今プレイしているのではなく、つい先日初めて月姫をプレイしクリア、その直後にプレイしているのが現在の状況だ。最近ToHeart(Win版)やシスプリにハマったり、時代錯誤もいいところだ。
ところでなぜこんな高額な同人ゲームを買ってしまったのか。それは月の裏ルートクリア後の感情を思い出してほしい。「志貴と秋葉、琥珀と翡翠が幸せに暮す遠野家が見たい!」きっとそう思ったハズ。
私は幸福な幻想(二次創作)を追い求めた。そうして再び、この55,800円もする謎の高額同人ゲームと出会った。本編をクリアするまではただのプレミアゲーとしか思えなかったが、改めてジャケットを見るとこれこそが俺の求めている作品に違いないと確信したのだ。
秋葉様の幸せな姿が見られるなら家賃相当のゲームだって痛くない。
ここからゲームの内容
原作と同様Nscripterで制作されている。このゲームは通常プレイではBGMがなく無音になってしまうのだが、歌月十夜のディスクをPCに入れてプレイすることでBGMが流せる。原作が同人ゲームだからこそできる荒業だなーと思わず感心してしまう。なのでもし妹姫をプレイする際は併せて歌月十夜を用意しておくことを推奨する。
ジャケットに記載ある通り、このゲームは月姫と歌月十夜の二次創作。ヒロインは秋葉様、琥珀、翡翠、レンの四名、と思いきや琥珀さんルートは存在しない。さらに翡翠とレンは同一ルートになっているため、ノーマルエンドと全ルートクリア後に現れるトゥルーエンドを合わせて計4ルート構成。トゥルーエンドは豪華な内容になっているので是非とも自分の目で確かめてみてほしい。
「それができねぇから調べてんだろうが!!」と、怒りの声が聞こえてきそうだが、すべてを明かしてしまうのもつまらない。 25万円払えとは思わないが、駿河屋の入荷通知やヤフオクの通知を設定してただ待つ期間に耐えていればいつか買える機会が巡ってくるはず。こういうのも古い同人ゲームを漁る楽しさな気がします。ゲーム自体はテンション高め、若干キャラ壊れ気味ぐらいのとても二次創作らしいテイストでエロもある。ネロがアルクの使い魔になったり秋葉が麻雀狂だったりもする。もったいぶった癖に全然情報開示してなくて申し訳無いので一番笑ったシーンを貼ります。リメイク版のプレイヤーに通じるのか分からないけど、この立ち絵は卑怯だと思った(爆)←これ初めて使ったけど意味わからんし恥ずかしいね
頒布は2002年の冬コミ。つまりコミックマーケット63。readmeファイルの最終更新日時が2002年8月8日(C62の1日目の前日)だったためC62のカタログを見たがみつからず、まあプレスCDが3日目までに間に合う訳ないかと思いC63のカタログをみたところ正解だった。
https://www.comiket.co.jp/info-a/C63/C63AfterReport.html
スペースは「西い39」
ゲーム内の裏話を見る限りサンクリにも参加しているようなので初版かは不明。ちなみにC63のカタログは見開き四と半分のページが月姫で埋まっていた。
最後まで読んでくれたこのゲームに人一倍強い興味を持っているあなたに伝えておきたい事がある。それは、決してこの作品が25万円相当の素晴らしい出来という話ではないということ。きっとこんな価値をつけられたサークルの方も困っているだろう。私はこのゲームを5.5万円で買ったことに一切後悔はないが、高額なゲームではあれど一介の同人ゲームでしかないことをの覚悟の上で購入に踏み切って欲しい。それでも尚求めて止まない気持ちがあれば是非入手してみて欲しいと思う。
3/29 追記 駿河屋にクーポン付き半月版の完品が入荷されたようで、150万円で販売しているとのこと。ひえぇ…
10/21 追記 再入荷したらしい