概要
練炭自殺の大失敗レポートです。
いろいろ話したいことが有りすぎて困ってるんですが、この記事では経緯とか自身のメンタルの話はナシにして淡々と在ったことを話したいと思います。

道具
–必要最低限ゾーン–
・練炭
・練炭用のバケツ
・トング
・チャッカマン
・ブルーシート(分厚め)
・ダクトテープ
–工夫ゾーン–
・100均で買った照明
・濡らして冷凍庫で冷やしたタオル
・気休め程度の入眠剤
・ロックアイス
・レッドブル複数本
–娯楽ゾーン–
・iPad
・ワイヤレスイヤホン
・タバコ
–救済ゾーン–
・包丁
場所
自宅(賃貸)のユニットバス
実施方法
ユニットバスの浴槽部分を境にブルーシートを張り付けて密室を製作。
密室内で練炭に火を着け、煙を充満させる。
実施準備
諸々未開封だった品々を開封、不足分は買い出しに出た。
ダクトテープはロールから剥がすだけでもかなりの力が必要で時間がかかった。
ユニットバスを仕切るためのブルーシートはサイズが大きく、重たく、テープの強力な粘着力の影響もあって、うまく貼り付けるのが大変だった。汗をかく程度には重作業で1時間以上はかかったと思う。一回休憩を挟んだ。
入り口を残して浴室の外と内側からテープでシートを壁と天井に貼り付けた。
思いつきで気休め程度に体に悪そうなものを準備し、それらを適当な箱にいれて浴室へ置いた。
万が一の火事を防ぐため、箱はプラ製のものにした。
救済プラン
・包丁の用意
万が一、我慢できなかった場合にブルーシートから脱出するため。
・浴槽上部の換気扇の電源を入れる
脱出後の後片付けのことを考えて換気扇をONにしておき、ダクトテープで塞いでおき、包丁で開放できるようにした。
その他の道具の説明
冷えたタオル:かなりの熱気が想定されたため体を冷やしたり、喉を通る熱を少しでも冷まして呼吸しやすくするため。
100均で買った照明:ユニットバスの照明はシートの外側になることと、そこそこの熱を持つためシートの溶けることを案じて電池で動作する照明に切り替えた。3つほど用意したが、通常のライトと変わりないほど明るかった。

自殺開始
最後の準備
浴槽側に入り内側からシートをテープで貼り付ける。少しの隙間が原因で煙が漏れて失敗につながったケースを知っていたため念入りに確認する。
事前に飲んでいた入眠剤4錠も加えて更に4錠をレッドブルで流し混む。胃洗浄が怖かったため本当に気休め程度。
着火開始
チャッカマンで練炭の底から火を付けるが、なかなか火が付かず、練炭の火で吸う予定だったタバコを片手に火を当て続ける。計画の失敗が脳裏によぎったが、火を当て続けた箇所が急に赤色に、それから白色へ変わり煙が出始める。
大誤算
練炭の排煙の勢いが非常に強力で、一瞬にして密室を煙と熱で満たしてしまった。
想定では、徐々に薄くなっていく酸素の影響で酸欠を起こし、眠気と合わさってそのまま永眠につく筈だった。
そのため、娯楽用のiPadを用意して死までの時間に聴く音楽まで事前に決めていたのに、プレイリストを開く余裕すらなかった。
今思えばとりあえずで買った練炭が「一個でステーキ4枚焼ける!」と書かれている大きなサイズものだったのが悪かったと思う。
呼吸
視界が煙で真っ白になると同時に呼吸が辛い?苦しい?痛い?とにかく異常な状態になった。冷えたタオル越しに息を吸っても高熱の空気が喉を焼くような苦しさにパニックになり、すぐさま左手に包丁を掴んだ。
『我慢』には自信があることが練炭自殺を選んだ理由の一つであったため、包丁を掴んでもシートはすぐに裂かなかった。ここで耐えなければならないと脅迫感に頭がいっぱいだった。そうでないと死ぬことはできない。タオル越しにどうにかラクに呼吸できる方法がないか、頭を働かせる余裕すら無く、生存本能だけで動いていたように思う。
おそらく、たかが数秒程度。「死んでしまう!怖い!」とは思わなかったが、心から「生きたい」という小さな声と、それよりも大きな、「このままだと危ない!!!」という本能的な警告が体を衝動的に動かし、包丁でシートを死に物狂いで裂いた。
空気
頭が余裕で出せる穴を開け、頭だけをシートの外に出し、煙が漏れ出てこないよう隙間をしめて過呼吸になりながらも深呼吸をした。次第に漏れ出てくる煙臭さに、現場の解決が必要という考えに無意識に切り替わった。
逃げる
息を吸い溜めてシートの内側に戻り、換気扇を塞いでいるシートに包丁を刺して換気扇を開いた。次に、シートの外側で呼吸をしてから右手にある洗面台の蛇口をひねって出した水を手で掬っては練炭にかけることを無我夢中で繰り返し行った。火が消えたかどうか判断できなかったため、念入りに続けた。

失敗
裂け目にまた包丁を入れて体を通し、ユニットバスから脱出した。
きちんとシートが貼れていたため、浴槽内側から煙はどこにも漏れていなかった。
いつもの部屋で
極度の緊張と、不自然なほど心臓の鼓動が強い状態。何も考えることができず、とりあえず真っ先に不快感を覚えたびしょ濡れたシャツを着替えて布団に寝転がり、「一旦、今は眠ろう。もう、それしかできない。」という考えで思考が止まり目を瞑った。
十数秒は目がギンギンだったと思うが、おそらく直ぐに眠りに落ちたと思う。2時間程度眠って起きたとき、微熱を帯びたときのような体の怠さがしんどかった。異常な怠さだった。それと同時に空腹で仕方なく、しばらく寝転がった後に最低限の着替えを済ませて駅前のラーメン屋へ行った。
自殺未遂に終わった原因
・調査不足:自殺の方法は調べるほどやる気が削がれるため、自分が十分だと思った時点でやめてしまった。そのせいで煙の勢いなど、想定外の出来事や見通しの甘さが露呈して失敗に繋がった。
・救済プランの用意:前提として「救済プラン」を用意しているところに大きな甘えがあった。第三者からすればメンヘラの理科の実験、馬鹿のイタいおままごとにしか見えないだろうと思う。唯一メンタルの話をするなら「ちょっとやってみる」という気持ちで後押ししないと、準備段階で割と時間がかかったせいで冷静さが戻りつつあり、恐怖で実行できなかったかもしれなかった。しかし、これも前々から計画の一部であったため、外す考えはなかった。どっちみち、救済プランを用意する心の弱さが自分が今も生きている理由なんだろうと思う。
少しだけ感想
いざとなったら自殺すればいいと思って、それを心の支えにして生きてきたのに、自分にはできないと知ってしまったのがとても辛い。これから先どう生きればいいのか。逃げ道がない。まだ整理がついていない。次の死の策を講じるか、人生を探すか。
結局、親の言った「お前に死ぬ勇気なんかない」という言葉通りになってしまって悔しい。
今回のアタックに関してのメンタル面の話は改めて、誰より自分のため考えをまとめてみたい。
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