今までプレイした中で一番質が低い同人ゲーム。

▼タイトル画面

サークル

Trick & Treat Federation

リリース

2001年12月(おそらく冬コミ)

ホームページ

http://www.geocities.com/ttf_soft/
※アーカイブなし

概要

Kanonとゲーム&ウオッチのPARACHUTE(パラシュート)を混ぜたゲーム。
かなり低品質な作品。

プレイ動画

https://www.nicovideo.jp/watch/sm45621115

ゲーム内容

GAME-A

READY!から始まるのは無音の世界。
常夏の海上に舞い降りるは足をかっぴらいたあゆ。
ただ、それだけ。
2回ミスするとゲームオーバー。
スコアに応じてCGが解放される。

GAME-B

同じ景色。

高難易度モードというわけではなく、空中のあゆがランダムなタイミングでホバリングして落下タイミングをずらす。
ちょっと面白いアイデアだけど、GAME-Aより理不尽度が増してるので楽しくない。

おまけ

ゲームのスコアに応じて解放されたCGを閲覧できる機能。…のハズだったもの。

おまけCG閲覧機能は未実装。それはいいけど、おまけCG自体が用意されておらず、おまけは壁紙のみ。
おまけがあるならいいじゃないかと思うかもしれないが、ゲーム内ではあゆだけでなく、真琴・栞・舞・名雪のCGがあると言われている。なぜ壁紙が全部あゆなんだ。

ゲーム内容詳細

スコアの伸びに応じて次第に難易度が上がっていく。
落下速度の上昇と画面内のあゆの増加、これらが機械的に上がっていく。
このボートの機動力では到底回収できない頻度であゆが落ちてくる。

GAME-Aを20分以上プレイした結果、自己ベストは75回。

不満点

・ボートの機動力が低い。
キーボードの左右のキーを押して移動になるが、押してから実際に動くまでひどいラグが発生する。
そのうえ、連打しても反応が悪くて想定通り動かないことが多い。
このせいで端から端に移動しないといけないときのミスが多い。

・回復なし
本家にも他のG&Wオマージュゲームにもだいたい付いてる仕様だが、このゲームには存在しない。

クリアに挑戦

乱数の固定化はできなさそうなのでCheatEngineを使ってライフを増やしてプレイ。
その結果、130回のキャッチでクリア(CG全開放)になることがわかった。
スコアが伸びるほど機械的に難易度が高くなるので、絶対にクリア不可能。

また、130回目のキャッチでクリア画面に移行するのかというと、そんなことはない。
131回目のキャッチも可能だが、必ずフリーズが起きる。

結果として、「このゲームにはクリアが実装されていない」ことがわかった。

感想

どうしてクオリティで販売できたのか…。しかもこれでバージョン0.2(2回目の販売?)。
BGMが無いのに一部ボイスあり。おまけCG閲覧機能が無いと思えばCGそのものが用意されていない。
プログラミングの練習で作ったかのようなシンプルさ。な・の・に、レベル調整やクリアが未実装という始末。
このゲームをお金を出して買った人がいるのかと思うと、流石に可哀想と思わざるを得ない。

玉石混交の同人ゲーム界隈とはいえ、ここまで低いクオリティのゲームは見たことがない。
クオリティが低いというのは単に技術力の話ではなく、このゲームをよりよくしたいという"愛"が感じられないところ。
とはいえ、シンプルなゲームが好きなので30分は遊べた。(元ネタのパワーのおかげだろうが)
リリースの有無は確認できていないが、製品版ではマシなゲーム内容になっている可能性もある。
いつか手に入れることができればプレイしたい。

ジャケット

▲食われるな!というけどあゆは操作できないんだから「食わせるな!」じゃない?