サークル
フリー肉 / CodingCafe
HP
https://freeniku.web.fc2.com/games.html
リリース
2006年冬コミ（C71） だと思うんだけどHPには2008年って書いてあるね…ファイルの更新日付は2006年12月10日が最新なんだけど
概要
coding cafeとフリー肉の共同制作の同人ゲーム。ToHeart2の18禁脱衣シューティング。同人ゲームに精通した諸兄が察しているとおり、While(1);制作のセンチメンタルシューティングをリスペクトしたゲーム性。
ジャケットなど
殴り書き
そもそもフリー肉といえば低クオリティ、よくいえば非常に洗練されたシンプルなゲーム性を得意とするサークルのため、今回も過度な期待は控えていたが…まあそうだよなとも思いつつこれは意外と？いやかなり良作では？！という内容に仕上がっている。
流石に共作であるのでグラフィック面はこれまでの低ポリCGではない。そのため、本作のCGは過去一と言えるクオリティ。しかし、ゲーム内で使われる敵や弾などのグラフィックは安心のフリー肉クオリティが漂っている。この自機を見て欲しい。なんだこれは、人間羽虫だろうか？そして敵の姿も。これ以上何も言うまい。まあ謎の敵が出るのはセンチシューも同じか。
そして肝心のゲーム性だが、こちらは期待以上だった！ゲーム性でいえば外れの少ないサークルとしての一定の評価得ている（人は選ぶが）。とはいえ、シュガーシューティングが刺さらなかったこともあって同ジャンルのゲームで多少不安視していたが、オリジナルのクオリティの高さのおかげで劣化コピーでも耐えうる面白さがある。
ここまで散々な言いようだが目を見張る点もあった。その前に説明すべきはゲームのボリュームについて。攻略キャラ3人、1キャラにつき服と下着脱衣で各2面なので全6ステージ構成。このゲームの面白いところは各キャラ毎に題材としているシューティングゲームが異なる工夫があるところ。ベースはすべてセンチシューだが、ステージ1のこのみは雲を撃つと出現するベルがアイテムとなる。そう、ツインビーが元ネタだ。次のステージ2のいいんちょは[P]と[S]というアイテムが敵からドロップする。ゼビウスが元ネタ。あの不滅の回転板バキュラさんも出てきてくれる。そして最後のタマ姉面は弾幕シューティング風。これまでのステージとは自機の操作が異なり、ボタン長押しで低速移動になり、撃ち放題だったゼビウス風のボムも回数制限付きの画面全体の敵を倒す強力な物に変わっている。この凝り様はかなり力の入った同人ゲームと評価せざる負えない。正直あのフリー肉とは言えないクオリティに驚かされた。流石共作クオリティ。というか、見かけはヤバいゲームを作るサークルだが内容自体はしっかり面白いゲームを作るサークルだと知っているので、シンプルの奥にある味わいよりも技で攻める方向性のゲームだったことが驚きだった。まあ脱衣シューティングと決まった時点でシンプルなゲーム性とは遠のいていたか。
独自性もあり一端の同人ゲームとしてもレベルの高い作品といえる本作だが、センチメンタルシューティングの完成度が高すぎるが故に劣化、きつく言えば手抜きと見られる箇所もいくつかあった。例えばボス戦、センチシューなら下着を全剥ぎしてから撃破しないとクリアにならないため、ボスはすぐに殺さず下着だけを器用に狙い撃ちする必要があるのだが、本作はボスを先に倒してしまってもそのままスクロールが継続し、制限時間に達さない限り続行できてしまう。これは一つ妙が失われてしまったような寂しさがある。まあその分難易度が下がっているので制作サイドの優しさと取ることもできるか。
システム改変で良心を感じたのは衣服剥ぎ面での靴下の免除だ。センチシューをプレイ済みの諸兄であればあの作品における靴下という存在はある意味ボスよりも厄介な強敵だと知っているだろう。これの撃破が免除されているとステージ攻略はかなり容易になる。だがステージ3でのボス戦だけはあの靴下がプレイヤーに刃を向けてくる。これに気付かずクリアした気になっていた初見プレイ時は思わず悔しさと感動で膝を打ってしまった。いやぁ良いゲームだなあと思ったよ。
難易度の選択ができるため、今までのゲームのような理不尽な難易度に悩まされることはない。EASYを選べばクリアは出来る。俺はすべてNORMALでクリアすることはできた。しかしHARDは無理だ。全ステージ確認したわけではないが、フリー肉らしい理不尽さは比較的抑え目で、同人シューティングの平均に近いクオリティだと思う。
アイテムの出現確率がセンチシューに比べて本当に渋く、強化の有無で攻略難易度がまあまあ変わるのでアイテムガチャ感が否めないのは惜しいところ。
総評
フリー肉らしさもそうでない面も味わえ非常に満足いく内容だった！！手に入れられてよかった！！