久々に普通の更新をする！To Heartアンソロの話！
勝景ですな。
基本的にどの作品もまあまあ面白い。たしかに絵柄はまちまちでまったく現代的じゃないものも多いけどマンガとしてはしっかりしていて、現代の下手な二次創作よりよっぽどちゃんとしている。とはいえ、人によってはあまりにも古臭い作風だったりするからちゃんと好き嫌いが分かれると思う。
というか、この本がカバーしてる作風が広い。少女漫画的なものから同人的パロディなものだったり何でもありな感じがアンソロジーって感じで非常に良い良い。
特にお気に入りの作品を紹介していく。
何かお気にさわりましたか 作:梶原あや （To Heart 4コマ劇場 2）
単純な画力で言えば数十巻あるアンソロジーの中でもダントツの低さだが、ギャグのキレはピカイチ。人の心を持たない冷徹無情なセリオがポンコツの姉アンドロイドをストレートに言葉で刺しまくる。
正直、この1コマ目だけでセンスを感じざる終えない。アンソロの参加率は低く、たぶん2,3回程度。そのなかでもこの回がずば抜けて面白い。
汎用人形決戦マルチ 作:佐々木少年 （To Heart2 Twin Heart Comics）
月姫のコミカライズで知った佐々木少年の作品。ちなみにこのアンソロは一迅社（旧：DNA）出版ではない。
やっぱり戦闘描写が素晴らしい。特に画像左下のマルチの手首が外れて銃口が出現し外れた手首がその銃口を握る機構が男の子の心をくすぐる超かっこいいシーンなのでぜひ読んでもらいたい。
お嬢の大冒険 作:吉田創 （To Heart コミックアンソロジー VOL.17）
このアンソロのほぼ皆勤賞である吉田創氏の作品のなかで一番面白い。芹香嬢が放課後にひとりで買い食いをして帰るだけの内容だが、綾香と浩之がよく盛り上げていてこれこそ同人って感じで大好きだ。マンガ的にもクオリティが高く感じる。特にエスカレーターで芹香がすっ転ぶシーンが爆笑モノだった。
氏の作品は何個か読んだがものによってはちんぷんかんぷんなものも多かった。でもサイレントで険しい表情の浩之が映ってる作品はだいたい面白い。SF系は好みではなかった。
like tears -ライク ティアーズ- 作:上田大王 （To Heart コミックアンソロジー VOL.5）
カラーイラスト3ページの作品。まさかウエダのToHeartが読めるとは思わず感動…。
だってさ、ウエダのToHeart本って実質伊藤潤二だったし…。（君のいる風景）
ウエダはこういうの好きだよなァって感じの作品。
表紙 鈴木雅久 （To Heart コミックアンソロジー VOL.7）
（真ん中）
ToHeartの二次創作で一番大好きなイラストです。マルチの楽しそうな笑顔とハトを呆然と見つめるセリオ、それを見つめる長瀬教授の父親のようなやさしい微笑み。こんな素敵な景色があるだろうか。
その他 表紙部門
・To Heart コミックアンソロジー VOL.5
構図が良い。レミィの躍動感。
・To Heart コミックアンソロジー VOL.4
収まりが良い。
・To Heart コミックアンソロジー VOL.13
武道家3人のイチャイチャがグッド！
読んでて思った自分の好み
PC版しかプレイしてないんですけどその時点では葵ちゃんが一番好きでしたね。
“でしたね"って言ってる時点で今は違うんですハイ。今は綾香ですね。
なんでリメイクをプレイするのが楽しみで仕方がないぜ。
アンソロだと圧倒的パワーとお嬢様属性という最強属性もりもりキャラでトラブルメーカーとしても姉との共演も活躍し、なによりセットでセリオが出てくるので必然的に活躍の場面が多かった。
セリオに感情をもたせる勢力を俺は許さない。
あと、アンソロのおかげで坂下がちょっとかわいく思えてきた。綾香って関わってる女性が多いから百合的にもかなりおいしい。
相棒のセリオ、言葉でなく心で通じる姉の芹香、自分を倒そうと燃える後輩の坂下と愛らしい葵。マルチとの関わりもないこともないので非常にいいキャラしている。
なんかあかりと志保と琴音は食傷気味…。レミィは出番少なめだった気がする。理緒が以外と出番多かったと思う。マルチはいくら出番が多くても良い。
マルチとセリオの対比はいいですよねえ。すごいいいです。そこらへんのかなりエモい作品が多かったのでスクラップしてまとめたい気分なんだけど流石にネ。
お気に入り以外は駿河屋にリリースするつもりなんですけど欲しい人いますか？いたら郵送費さえ負担してくれればタダで送ります。
期限は俺が重い腰を上げて駿河屋に買い取り依頼をするまで。
以下は含まず。
・To Heart コミックアンソロジー VOL.5
・To Heart コミックアンソロジー VOL.7
・To Heart コミックアンソロジー VOL.17
・To Heart 4コマ劇場 2